インスタント・ラーメン論 2

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新井 由希子

「インスタントラーメン」は別名称「即席麺」と呼称され、その名称からもわかるようにすばやく食べることができるだけでなく、長期間保存しておくことができる食べ物である。「安くておいしく手軽に食べることの出来るラーメンを」という目的で売り出されたインスタントラーメンであるが、今や単なる「簡易食」や「保存食」という領域を超えて、「味覚を楽しむための食べ物」と化してきている。
  というのも、今日コンビニやスーパーに行けば、ラーメン屋さんよりもたくさんの種類のラーメンが袋やカップに入って棚にならんでいる。中にはどこのラーメン屋さんでも食べることのできないような味のラーメンも売られている。
 その代表的な例としてあげられるのが、日清の「カップヌードル」だ。「インスタントラーメンを国際商品に」という目的の基に作られたこともあり、しょうゆや味噌などのそれまでのラーメンの概念に捕われない味がたくさん発売されている。 その中でも代表的な味が、しょうゆ、カレー、チリトマト、シーフード、ミルクシーフードの5種類である。

  しょうゆ味は日本人の口に合うような絶妙なコクとこってりさになっている。カレー味はラーメンとゆうよりはむしろカレーを食べているかのように思うほどなんの違和感もない。汁っぽくなくもしっかりカレーの味がして、それでいてラーメンなのである。チリトマト味はラーメンを食べているのにパスタを食べているかのような味が楽しめる。シーフード味は魚介類独特の臭みもなく、インスタントなのにも関わらずしっかりとシーフードの味がする。そしてそれをホットミルクで作るとおいしいとゆうネット上の噂に注目して作られたミルクシーフードは、意外すぎる組み合わせなのにミルクによって増したコクとうまみが何とも言えないおいしさをつくり出している。

  このようにラーメンと全く別な食べ物の掛け合わせでつくられているカップヌードルのラーメンは、安くておいしく手軽に食べることが出来るでけではなく、カップヌードルでしか味わえない新しい「ラーメン」を私たち消費者に提供しているのだ。  今日私たち消費者は「インスタントラーメン」を「簡易食」や「保存食」としてだけではなく、ひとつの「味覚を楽しむための食べ物」として求めているのである。今やこういった「即席麺」は、「簡易性」や「保存性」よりも、「お店とはちょっと違ったラーメン」を楽しめるような「独自性」と「おいしさ」が求められているのではないだろうか。

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